向精神薬は本当に『悪』なの?

Twitterでも向精神薬、とりわけ抗うつ剤を「100害あって一利なし」と攻撃する方がおられますな。
まぁ、薬なんてモノは向精神薬に限らず人間の体にとって「毒」であり、医師や薬剤師の指導なしに飲み過ぎると、確実に事故に繋がるワケですが。

ですが、ほとんどの向精神薬否定論者は「現実」というものを直視していません。

たとえば、関西では「阪神大震災」や「福知山線脱線事故」、「小学校襲撃事件」など、大きな災害、事故、事件が何度も起きています。
これらの被害者、遺族の方はほとんどの場合PTSDに悩まされることになるわけですが、寡聞にして「メンタルケアだけで全快した」という人を私は知りません。
ほとんどの場合、代替行動に走るか、引きこもりなどの心が折れた状態になる、酷くなると後追い自殺というゴールが待っています。
医師は「薬は害毒」と分かっていても、処方しなければならない時があるのです。
そういう意味で、心療内科の疾患も他の疾患と何ら変わることはありません。

但し、心療内科が処方する薬は「人の命を奪う」力が強いです(例えば、睡眠薬を使った自殺などが代表例ですね)から、医師や薬剤師の指示には絶対従わなければなりませんし、厚労省からの認可の際に1日当たりの摂取許可量が厳密に決められますから、その量を超えて摂取することは絶対に避けなければなりません。
また、医師から一度に3種類以上の向精神薬を処方された場合は、必ずセカンドオピニオンに行きましょう。
多剤投与による副作用で、再起不能になる恐れがありますので。
基本、薬というモノは「症状が軽くなったら必要に応じ量を減らす」のが鉄則です。
向精神薬だけの話ではないですよね。

「薬に頼らない」と意固地になる必要はない。
しかし、医師や薬剤師を過信してはいけない。
心療内科受診の鉄則です。


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ということで、今回は抗うつ剤に焦点を当てた書籍をご紹介します。
「使うな」などというきれい事しか書いていない本は、紹介しません。
抗うつ剤の場合、必ず処方された薬の概要が書かれた紙を渡されるはずですので、この本で「どんな作用があるのか」「必要以上に処方されていないか」を調べておきましょう。




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